先日Ｕさんが拙宅にお越しになった際、ご自身がチェック用に使っているCD「エイジアン・ルーツ／竹竹(TakeDake)」を改めて試聴してみました。

傍らで聴いていても音の良いCDである事は分かりましたが、リスニングポジションで聴くと、定位明快、立ち上がり良好、高域の切れが良くて楽器の材質感がよく出ています。Ｕさんからすれば、スーパースワンで聴くとタムタム(の様な楽器)や、低域を担当する楽器のローエンドはもう一息伸びて欲しいところでしょうね。スーパースワンのボーボー音域に少々かぶりますし。まぁ、FE103En-S＋マグネットで、かなり抑え込まれてはいますが。ホールエコーの消え方はスタジオ録音ではない様な感じで、奥行きがあるみたいですね。

４トラックの中央奥で鳴る竹マリンバ(竹琴)が面白い。曲調も和風５音音階、東南アジア風、インド風、沖縄風と、色々工夫してあります。タイトルにある様に竹だけで全ての楽器が作られているとは思えない、バラエティーに富んだ楽器と音色で面白いです。５トラックの尺八は高調波の歪みチェックにも使えそうで、息が漏れる音が良いですね。

ステレオ感を強調したいのか、音場はスピーカーの外側にも広がるものの、左右のスピーカー近くに楽器が集中しがちなのがちょっとした不満点でしょうか。配置がバラけている方が、音場的に面白いのにと思いました。そう言う意味では12トラックが一番面白いのかな？

これってSACD版も出てるんですね・・・予算がなぁ。(ToT)