自動車部品が楽器に?2019/02/18 18:50

昨日のNHKクラシック音楽館の演目は、チャイコフスキー/くるみ割り人形でしたが、曲の途中で自動車のサスペンションに使うコイルスプリングを叩いていたのにビックリ。何の代用品なんだろう?

調べたらそのまんまでした。
チャイコフスキー「くるみ割り人形」の12時の鐘の音はこちらを使用しています。
http://www.ims-tokyo.co.jp/instrument_03.html

20年以上放置したCD2017/11/23 19:30

ドヴォルザーク交響曲全集
もう忘れるくらい昔に買った、ドヴォルザーク交響曲全集 ケルテス指揮 ロンドン交響楽団 を今更ながら聴いてみました。

いつ買ったのかも正確には覚えていませんが、解説書には1990年9月発行と書いてあるので、25年は経ってますね。当時8番や9番はよく聴いていましたが、それ以外の曲を耳にする機会が無かったので、特に副題の付いている1番「ズロニツェの鐘」がどんなものか興味があって買ったんですが、正直言ってイマイチで、他の曲もあまり良いと思わなかったので放置していました。

今回聴いてみて、確かに1~5番はあまり褒められたもんじゃ無いかなと思いましたが、世評の高い7番よりむしろ6番の方に惹かれました。1楽章冒頭部の「タタータータ、タタータータ」と言う刻みが、ドヴォルザークが重度の?鉄道オタクだったことを考えると、レールのジョイント音(継ぎ目の音)に聞こえてきますし、主題も快適な鉄道旅行の車窓風景と鳥の囀り、遠方に見える故郷の山々と言った趣でなかなか良い感じです。1楽章終盤の金管の強奏は、ヤナーチェクのシンフォニエッタ冒頭を思い起こさせました。まぁ、ドヴォルザークの方が先輩なんですけどね。

他の演奏はどうかと思ってYouTubeで見付けたものとか聴いてみたんですが、例の「タタータータ、タタータータ」のテンポが遅いとダメですね。ジョイント音が軽快では無くなって、楽しい鉄道旅では無くなります。妙に色々テンポを弄ったりしている指揮者も居ますが、これもちょっと合わないかなぁと思いました。

これで思い出してレコードラックを漁ってみたら、もっと古いコシュラー指揮の全集があって(P1982)、6番をたぶん初トレース(!)してみましたが、やっぱりケルテス指揮の方が良かったです。

このCD、当時は16,000円もしたのに、中古の価格を見ると2,800円とは・・・。
○| ̄|_

中古盤入手2016/05/21 18:45

レコード
以前からずっと探していたんですが、小学生の時に親に買ってもらった「チャイコフスキー/白鳥の湖(全曲) アンセルメ指揮 スイス・ロマンド管弦楽団」のレコードが行方不明。もしやと思う様な所も部屋中探しまくりましたがやっぱり無い。と言う事は、引っ越しの時に捨てたレコードの中に間違って混じっていたのかも・・・。(ノへ ̄、)

無いとなると聴きたくなるんですが、ここは無くしたレコードで聴きたいって事でオークションを漁ってみると、良さそうなブツが出ていたので落札してみました。無くしたのは全曲版ですが、今回はダイジェスト版にしました。届いたレコードは厚めのちょっと重量増の盤で、無くしたレコードよりも質は良さそう。早速かけてみましたが・・・A面前半部のスクラッチノイズが酷い!見た目は凄くきれいなんですが、若干ダメージがある様です。

ノイズ除去に木工用ボンドパックを考えたんですが、そこまでする様なレベルでも無いだろうって事で、水で軽く盤面を洗い、台所用の中性洗剤を付けて歯ブラシで音溝に沿って擦ってみました。水で良く洗剤を流してからタオルで拭き、乾燥してからレコードクリーナーでクリーニング。再試聴してみるとノイズ激減!ちょっと高域もスッキリした様に思います。

今回の中性洗剤+歯ブラシで擦るってのは初めて試しましたが、結構効果があるかも知れません。盤面や歯ブラシに硬いゴミでも付いていない限り傷が付くって事もありませんし、他のパチパチ言うレコードでも試してみようかな。

怪我の功名?2015/04/11 20:20

NHKで放送しているNHK交響楽団のホルンの演奏に不満を持つ事が多いんですが、中でもチャイコフスキーの交響曲第5番の演奏には「ないわー、これはない!」と思って、手持ちの同曲を引っ張り出して来て口(耳?)直しに聴いてみました。

チャイコフスキーの後期3曲の定番と言えば、ムラヴィンスキー指揮レニングラードフィルですが、いかんせん録音が古い(P1961)。そこで小林研一郎、ヴァント、チェリビダッケ盤を聴いてみましたが、5番に関してはチェリビダッケ盤が良いですね!以前聴いた時はテンポが遅いだけでピンと来なくてほったらかしでしたが、色々あった今聴くと沁み入るような感じがします。

特に第2楽章が良くて、ホルンの暗めで哀愁を感じる音色はNHK交響楽団とは比べものになりませんし、「こう吹いて欲しかった!」と思わせる演奏です。NHK交響楽団みたいにホルンソロでミストーンしたり「プヘ~」とか吹かれたらもう台無し。木管楽器の消え入るようなピアニシモとか、もう雲泥の差です。ホルンの音色は指揮者の指示があるかも知れませんが、この曲は暗めの音色の楽器を使ってもらいたいです。

私はホルンも吹いた事がありますが、そんなに難しいんですかねぇ、ホルン。トランペットのおじさんはちゃんと吹いているのに。そのトランペットのおじさん、沖(ピー)県の知事といい勝負のヅラなのが気になって気になって。(笑) いつもそのおじさんが映ると「あっ」と思っちゃうんですが、ハリウッドマジックを紹介してあげたいですね。(余計なお世話)

それはさておき、こう言うCDを聴くと、オーディオをやってて良かったなぁと思いますね。ハイレゾでヘッドフォンも結構ですが、音が溶け合う感じはやっぱりちゃんとしたスピーカーでないと、と思います。

チェリビダッケ指揮/ミュンヘンフィル TOCE-9585

ヴァント ラストレコーディング2014/04/26 19:30

WAND
買うまでも無いけどたまには聴きたい曲があって、レンタルCDを検索していたら、珍しく「ヴァント指揮 北ドイツ放送交響楽団 シューベルト交響曲第5番&ブルックナー交響曲第4番」(SONY SICC10141:SACD)と言う硬派な?タイトルがあり、「どこかで聴いた事がある様な・・・」と思いつつ借りてみました。レンタル料金なんて安いもんですし。

好きなブルックナーから聴いてみましたが、録音・演奏共に文句無し!「でもどこかで聴いた事がある」と思ってCDラックを探してみたら、全く同じタイトルがRCA Victor(74321 93041 2:CD)でありました。なぜかシューベルトコーナーに入れてあったので、気付きませんでした。RCA盤はヴァントのインタビューが収録されていますが、SONY盤には無し。権利関係でRCAにしかCD化が許可されていないのかな?この演奏、RCAがSONYに吸収合併されて、SONYがリマスターしてSACD化しみたいですね。

改めてRCA盤を聴いてみると、音が全然違う!RCA盤は音が縮こまってレンジが狭く、硬く、伸びが無い。SONY盤は低域が良く伸びていますし、SACDレイヤーは中低域がたっぷり出ていて低歪み。CDレイヤーはちょっとざらつきますけど、高域はかえって明るくなるような感じです。全く同一のライブ録音ですが、1楽章冒頭部コントラバスのトレモロの重量感等、音は全然違います。SONY盤でないと演奏の真意は伝わって来ません。RCA盤は「こりゃダメだ」と思ってシューベルトのコーナーに放り込んだのかな。

ブルックナーの4番はヴァント ベルリンフィル(BMG BVCC-34002)が一番のお気に入りでしたが、今回借りたCDが逆転しました。5番はBMG盤(SACD)がお気に入りなんですが、SACD化しても音質はイマイチなので、SONYがリマスタリングして出してくれれば音が良くなったりして・・・。何でこんなに差があるのか、教えて欲しいところです。「DSD最新リマスタリング」が効いている?

SACD版購入2012/05/17 20:00

CD購入に利用しているオンラインショップ(HMV)から、「ポイントの有効期限が切れるよ」と言うメールがあり、捨てるに惜しいポイント数だったのでビンボーですがCDを買いました。購入手続きの途中で「ローソンのカードとひも付けが出来る」とあったので、その手続きをするとローソンで貯めたポイントまで使える様になり、送料を入れても半額以下で購入出来ました。以前から業務提携されたことは知っていましたが、ポイントまで共通化しているとはね。配達されて届いた箱の印刷は「エルパカ」でしたし。

買ったのは、ヴァント指揮ベルリンフィルのブルックナー交響曲第5番、1996年1月のライブレコーディング。これは5番のお気に入りCDで、SACD化で音質が良くなったと言う評もあって期待していました。早速聴いてみましたが・・・ん〜、ビミョーかな。確かに低域がよく出る様になって歪みも低減されていますが、差はあんまり無いですね。「La Spagna」みたいに一聴して分かるくらいの差があれば大喜びしたんですが・・・残念。

「竹竹」のSACD版があれば良かったんですが、HMVでは売っていなかったので仕方無いです。買ったSACD、CD版でも十分に高音質と見るべきなのか、SACD版がイマイチと見るべきなのか・・・「La Spagna」のクオリティアップを考えると、SACD版がイマイチと言わざるを得ませんね。

今年のディスク2011/12/29 16:00

1年間で買ったCDと言っても、資金不足でほとんど何も買えなかったので、選ぶ余地は全くありませんでしたが・・・。(涙)

少ない購入枚数ではありましたが、ビッグヒット?を入手する事が出来ました。それは今年腐るほど聴いた、ヘンデル/メサイア ピノック指揮イングリッシュコンサート&コーラス(写真)ですね。とにかくほぼ毎日、300日以上は確実に聴いていると思います。クズ会社でのイライラ、東日本大震災での落ち込みを慰めてくれました。以前書いた時は1枚目のCDを聴きまくっていましたが、只今2枚目も聴き込み中です。2枚目は15トラックのアリアがピカイチですね。

ピノック盤以外に有名なリヒター盤(抜粋)のADを安く手に入れて聴いてみましたが、リヒター盤はいかにも宗教音楽と言った表現で、ピノック盤の方が現代的と言うか、声楽曲と言う感じがしますね。どちらが良いかと言う事では無くて、違いがあると言う事です。個人的にはピノック盤を採りたいと思います。

メサイアほどどっぷりはまったCDではありませんが、録音、演奏、曲の三拍子が揃っているのがショスタコーヴィチ/交響曲第14番 クルレンツィス指揮アンサンブル・ムジカエテルナですね。詳細は以前書いたので省略しますが、A級外盤に加えたい出来栄えです。

BD&DVDに関しては悲惨でしたね。数だけはやたらと視聴しましたが、映像、音声共に素晴らしい!と言える物が皆無だったのにはウンザリしました。1年前の正月に観た「エクスマキナ」が今年のベストになってしまいました。レンタル版とセル版で画質が違うって事も無いでしょうしね。BDを売りたいんだったらもっとクオリティを上げて欲しいものです。

外盤A級セレクション2011/09/01 18:00

メサイアと同時に買った、レコード芸術誌で交響曲部門年間最優秀ディスクに選ばれていた「ショスタコーヴィチ/交響曲第14番《死者の歌》」(テオドール・クルレンツィス指揮ムジカ・エテルナ ALPHA159)、録音は全く気にせずに内容だけで買ったんですが、外盤A級セレクションに載せても全く問題のない高音質にビックリしました。

1楽章冒頭でバスが歌い出した時に「おぉ!これは只者では無い!」と、直感的に思わせる程の音質で、深々とした声が素晴らしい。2楽章のダイナミックな弦楽器、3楽章5分8秒で鳴らされる鐘の音(チューブラーベル?)の鮮やかさ、不安なチェレスタの音色、5楽章のマリンバの鮮烈な切れ味とドラムの音にも驚かされました。楽曲的にも斬新で素晴らしいし、ラスト11楽章の「ダダン、ダダン」の引き締まったダイナミックサウンドにも脱帽です。

ショスタコーヴィチ/交響曲第14番と言う、全く馴染みの無い楽曲でしたが、曲、演奏、録音の三拍子が揃った名盤ですね。「ソプラノのノン・ヴィヴラート唱法に問題あり」との意見もあるようですが、何が問題なのかさっぱり分かりません。私が買った新譜CDでと言う条件を付ければ、このCDは間違いなくベストでしょうね。

因みに、ちょっと不気味なジャケット写真は「大天使ミカエル」だそうです。

正に救い主?2011/08/23 18:00

もう半年以上前の昨年末、NHKの「名曲探偵アマデウス」でヘンデルのメサイアが採り上げられていて、かなり以前にピノック指揮のメサイアを買った記憶があったので探したんですが・・・無い。名盤としてジャケットまで記憶に残っているCDなので、捨てる事はあり得ないし・・・買ってなかったのかなぁ。仕方無いので、廉価盤で出ていた再発盤を買いました。(写真は当時のもの)

聴いてビックリ、率直に言って「こんなに美しい宗教音楽があったのか!」と思いました。メサイアと言うとハレルヤコーラスばかりが有名ですが、私は第一部の「シオンの娘よ、大いに喜べ」〜第二部「彼は侮られて」(CDの1枚目、16〜21トラック)にハマり、半年くらいの間毎日毎日飽きること無く聴き続けましたね。アリアのソプラノorアルト独唱が非常に美しい。
ちょうど会社で嫌な目にあっていた時期だったので、ものすごく慰められました。メサイアだけあって、正に救いの音楽でしたね。

全曲を聴くと2時間半掛かるのでCD2枚に収録されていますが、CD1枚目の方が私は好きですね。ハレルヤコーラスは2枚目に出てきますが。最近ではテノール独唱の2トラック「慰めよ、わが民を慰めよ」が良いですね。録音が1998年にしては(と言うほど昔じゃないか)良いので、テノールの伸びやかな声がとても良いです。ただ、なぜかバスのフォルテッシモで若干歪むのが画竜点睛を欠くと言ったところ。

今年の個人的なベスト盤はこれで決まりかも。

「名曲探偵アマデウス」はもっとおちゃらけた番組かと思っていたんですが、結構掘り下げが深くて面白いです。音を配列する意味とか、オーケストレーション、先人の曲のこの部分をアレンジしている等と言った、素人ではとても知り得ない事を分かりやすく解説してくれるのが良いですね。

二匹目のドジョウ2010/10/31 19:00

ヤング指揮のブル8(第一稿) BMG BVCC10005-6 の内容が極めて良かったので、同じヤング指揮の第一稿ものを物色、レビューを見ているとそれなりに魅力があるらしい、ヤング指揮/ブルックナー交響曲第4番(第一稿) BMG OC629を買って、「二匹目のドジョウ」を狙ってみました。

4番も8番と同じ様な感じかと思っていましたが、こちらの第一稿は全くの別物で、交響曲第3.5番って感じです。1、2楽章は完成品(?)の4番に近い内容でまだ良いとしても、3、4楽章は明らかに未完成で洗練度不足。特に4楽章はモチーフを散りばめただけで全体を統括する魅力に欠ける。まだまとまっていない作品を無理矢理聴かせられる感があります。正直言って、同じ第一稿でも8番は完成されていますが、4番はまだまだ制作途上で結晶化不足だと思いました。

録音は優秀ですが、曲の内容が全曲を通して聴くにはチト辛いかな。聴き慣れた旋律があちこちに散らばっていて、それらをまとめて再構成すると4番になるって感じです。まぁ、「買って損した!」と言うほど悪くはありませんが、第一稿でなければと言う必要性は感じられませんでした。

8番の方は聴けば聴くほど気に入っていて、もう他のCDを聴こうとは思わないですね。特に1楽章の5分辺りからの後ろへのつなぎや、オーケストラの咆哮で終わる終わり方も良いし、2楽章の5:18〜と7:45〜のメロディをなぜ消してしまったか、理解に苦しみます。特に2楽章は消さない方が曲のつながりも良く、メロディも魅力的なので、今まで知らなかった事が悔やまれました。

極めつけは3楽章の22:30〜で、「浄化された魂が天上に昇り、神の慈悲を与えられる」と言うような、天上を思わせる音楽が奏でられ(ヤングの表情の付け方も良いです!)、交響曲を神に捧げたブルックナーが一番中心に持って来たかったのは3楽章かと思いました。今までは3楽章が一番理解不能で好きになれませんでしたが、一番良い部分をカットしてしまっているんだから、好きになれる訳がない!今では一番好きなのは3楽章になりました。

4楽章は終わり方があっさりし過ぎかなとも思いますが、大きくは変わらないので特に第一稿の方が優れているとは思いませんね。楽章別に第一稿の方が良いと思った順番は、3−2−1−4でしょうか。