正に救い主?2011/08/23 18:00

もう半年以上前の昨年末、NHKの「名曲探偵アマデウス」でヘンデルのメサイアが採り上げられていて、かなり以前にピノック指揮のメサイアを買った記憶があったので探したんですが・・・無い。名盤としてジャケットまで記憶に残っているCDなので、捨てる事はあり得ないし・・・買ってなかったのかなぁ。仕方無いので、廉価盤で出ていた再発盤を買いました。(写真は当時のもの)

聴いてビックリ、率直に言って「こんなに美しい宗教音楽があったのか!」と思いました。メサイアと言うとハレルヤコーラスばかりが有名ですが、私は第一部の「シオンの娘よ、大いに喜べ」〜第二部「彼は侮られて」(CDの1枚目、16〜21トラック)にハマり、半年くらいの間毎日毎日飽きること無く聴き続けましたね。アリアのソプラノorアルト独唱が非常に美しい。
ちょうど会社で嫌な目にあっていた時期だったので、ものすごく慰められました。メサイアだけあって、正に救いの音楽でしたね。

全曲を聴くと2時間半掛かるのでCD2枚に収録されていますが、CD1枚目の方が私は好きですね。ハレルヤコーラスは2枚目に出てきますが。最近ではテノール独唱の2トラック「慰めよ、わが民を慰めよ」が良いですね。録音が1998年にしては(と言うほど昔じゃないか)良いので、テノールの伸びやかな声がとても良いです。ただ、なぜかバスのフォルテッシモで若干歪むのが画竜点睛を欠くと言ったところ。

今年の個人的なベスト盤はこれで決まりかも。

「名曲探偵アマデウス」はもっとおちゃらけた番組かと思っていたんですが、結構掘り下げが深くて面白いです。音を配列する意味とか、オーケストレーション、先人の曲のこの部分をアレンジしている等と言った、素人ではとても知り得ない事を分かりやすく解説してくれるのが良いですね。