プリ部もFRED化2014/01/04 19:00

ずっと謎でした、電源基板にある4本足のパーツ(写真左上)。シルク印刷を見ると、それがブリッジダイオードらしい事は分かりましたが、辛うじて読み取れた「RB-152」と言う型式で調べてみても全く資料無し。別方面から調べていると、古いサンスイのアンプにRB-152が使われている事が判明。サンスイと言えば某所、某所に聞けば何か分かるんじゃないかと言う事で聞いてみると、RB-152は既に廃止品で、代替品としてUB-152と言う物があるらしい。

早速UB-152で調べてみると、あった、ありました、データシートが。書かれているスペックは整流容量0.7A、逆回復時間400ns・・・遅っ!当初は新品交換を考えていましたが、この逆回復時間を見て交換する気が失せました。このダイオードはフォノイコライザーやプリアンプ部分に電源を供給する回路に入っており、もっと高速なダイオードを奢ってやれば音質改善が望めそう。

と言う事で、手持ちの30PRA20を使ってFRED化してみる事にしました。CD-S2000のFRED化でユニバーサル基板を使い切ってしまったので、基板や配線用のスズメッキ軟銅線(0.65mm)、ボリューム基板用のオペアンプ等を仕入れてきました。今回は設置スペースが狭いので、上方向に細長く伸ばして製作、結果的には無駄に細くしすぎましたが(笑)、問題無く取り付けられる幅に収まりました。スズメッキ軟銅線は0.6mmでは細そう、0.8mmはちょっと太いかと思ったんですが、何でその間が0.7mmじゃなくて0.65mmなんだろう?規格でもあるのかな?オペアンプはNJM4558DDを自作変換基板で取り付け。

さらに高域特性の改善を狙ってブロックコンデンサー(ノーマルでは80V/1500uF)に、ジャンクアンプからパクったスチロールコンデンサーをパラ付け。
ブリッジFREDは問題無く取り付けられましたが、傾くと抵抗に接触してショートしそうで怖い!ホットボンドで絶縁したところで、抵抗の熱で溶けてしまうので、写真には写っていませんが結束バンドで縛っておきました。

電源を入れて数時間試運転しましたが、FREDの発熱は全く問題ありません。元々の整流容量が0.7Aですから、余裕綽々でしょうね。

エージング不足ですが、どんな音になったかチョイ聴きしました。
PRA-2000ZRと比較するため、P-3Gの針圧は1.89gでいってみます。

○BIS LP-225(B面)
情報量、滑らかさ、高域の抜け、低域の伸びと締まりで差がありまくりですが、RB-152よりも高域がスッキリして透明感アップ。針圧はもう少し上げた方がバランスは良さそう。ベルの音はなかなかのもので、ノーマル状態のPRA-2000ZRには勝っているかも。異常にチューンした音に慣れちゃっているので不満に思うだけ?

PRA-2000ZRのブリッジダイオード程ではありませんが、高域の伸び、抜け、透明感は確実に良くなってますね。プリメインアンプ内蔵のフォノイコライザーとしてはかなり良いと思います。

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