完全復活・・・出来るかな?2014/02/01 19:00

以前、プリアンプとしての音質改善を、「ローノイズ化」と称してオペアンプやFET、トランジスター交換で挑戦しましたが見事に失敗、それどころか発振はするわ、調整は出来ないわで散々な結果に。一応、旧山水大阪さんで診察してもらいましたが「発振しやすい回路だし、配線の引き回しが多くて見るからに音が悪い」って事で、プリ部(と呼んでおきます)を殺してフォノイコライザーとして使う事に。

その後、フォノイコライザーの音質改善をやっている内に、音質をイマイチにしている要因が分かってきたので、久し振りにプリ部に手を入れてみる事にしました。ついでに、面倒でやる気が起こらなかった事もやっておきます。

1.ケーブルグランド取り付け
B-2102に使った「AVC-1」の残り1個を使います。金が掛かる上に、音質が劣化するインレット化はしません。
リアパネルの適当な位置に、鉄鋼用のセンタードリルを使って穴をボコボコ開け、ニッパーで大まかに成型してからヤスリ掛け。アルミか合金かは知りませんが、柔らかくて加工はし易かったです・・・1ヵ所変なところに穴を開けて失敗しましたが(汗)。ケーブルグランドを取り付けてしまえば見えないのでOK!(おい)
鉄鋼用のセンタードリル、穴開けがやり易くて良いですよ。

2.イコライザーアンプ基板のフィルムコンデンサー付け直し
最初に取り付けたJantzen CrossCap、ピサの斜塔状態だったり、結束バンドで絶縁されていたりして、大変見苦しかったので是正する事にしました。
結束バンドは撤廃、ショート防止には細い熱収縮チューブを使用して、写真の様に(中上)スッキリ収まりました。

3.トランジスターを戻す
音質改善に良かれと思って交換した2SC1845-Eを、全て2SC1815-BLに戻します。一旦全数新品交換した2SC1815-BL、2SC1845-Eにしたところで音質改善効果が無く、むしろ交換して動作不安定につながるんじゃないかと思われるので、全て戻します。
FETは2SK150-BLをuPA68HAに交換していますが、山水サービス代行さんで「問題無し」とのお墨付きをもらっているので、そのまま使います。

4.Vコン撤去
フォノイコライザーをいじって分かったPRA-2000ZRのガンその1、Vコンを全数撤去して銅板巻きJantzen CrossCapに交換します。GT-CD1に使っていた物が不要になったので、PRA-2000ZRに流用。配線の長さが若干足りない物が1個あり、斜めになってしまいましたがまぁいいでしょう。

5.UB-152撤去
PRA-2000ZRのガンその2は逆回復時間の遅~いブリッジダイオード。フォノイコライザーで実施してあまりの差に唖然・呆然だったので、プリ部に使ってみても効果はあるだろうって事で。使った30PRA20は中古なので、エージングはしなくてもOKでしょう。

早速試聴してみたいところですが・・・プリ部の調整ポイントが分からないのでこのまま保留です。PreOutはDCサーボが掛かっている様で、半固定抵抗を回してみても、回した瞬間はPreOutの電圧が変わるものの、すぐに数mVの電圧値に復帰してしまうので使うのが怖いです。

UB-152撤廃2014/02/02 19:00

逆回復時間の遅~いブリッジダイオードのダメさ加減を実感するにつれ、気になって仕方の無かったB-2102の電源基板に付いているUB-152、某所によると「プロテクター回路なので音には関係無い」って事でしたが、でかい電解コンデンサー(50V/4700uF×2)が入っていますし、ご丁寧にフィルムコンデンサーまでパラってあるので、「音質改善したら嬉しいな」と思い、お試しでFRED化してみる事にしました。新品の30PRA20が8本残っていましたし。

交換作業の難易度は低いんですが、設置スペースが狭いので、横に付いているフィルムコンデンサーのハンダを付け直して少しずらし、反対側のジャンパー線はブリッジFREDの足と接触しそうだったので、一度取り外して熱収縮チューブで絶縁しました。ついでに電源基板に付いているコネクターのピンを、金属磨きクロスでピカピカにしておきました。

新品の30PRA20を使ったので、エージング不足を承知の上で聴いてみます。

○「La Folia」
ん~、A-10IIの様に大きく違わないのは残念ですが、低域の重量感や高域の純度が若干アップしています。余計な音が減った?音場感もちょっとだけ見通しが良くなったかな。

○「La Spagna」(SACD)
金属製の打楽器やハープシコードの高域が、切れが若干良くなって滑らかなので、純度が若干アップ(歪み感が減った)って感じです。14トラックの鉄琴が溶け合う感じ、19トラックの鉄琴の滑らかさ、24トラックの鈴、31トラックの鉄琴と言った所で差が出ます。

○「竹竹」
お~、低域の重量感アップってのは間違い無い様です。高域も切れます。音場の何も無い空間が「静か」になってます。2トラックの「ドドッ」が良く出ます。8トラックドボンドボン来ますね、部屋がビビりますが音はクリアで滑らか、全然うるさくありません。

音が良いと、ついつい聴き入ってしまいますね。
畜生(?)、GT-CD1よりCD-S2000の方が音が良いわ。歪み感がまるで違うし。GT-CD1の方が荒っぽい。

次、ADいってみます。
MCトランス、P-3G、針圧は1.89g。

○BIS LP-225(B面)
あれ?PRA-2000ZRのUB-152撤廃で?、また高域が伸びた?
針圧を1.90gに調整。
ん~、もうちょっと上げても良さそうですが、面倒なので(おい)このままいってみます。
確かに空間がスカッとしますね、背景の雑音が減ったんだろうか?定位明快、セパレーションが良くなった様に感じます。他、CDと同様の感想です。

○「Viet-Nam」(A面)
ドラムから試聴。
低域がクリアで瞬発力が上がった様に感じます。付随して出ていた音が減った?しかし、滑らかになった分、拍子木のビシビシが減退。かなり大人しくなってしまいました。こりゃまずいな・・・。何だろう?中低域のパワーが減ったのかな?音質は良いので、エージングでその辺りが補われる事に期待しましょう。

エージングが必要でしょうから、試聴をまた後日改めてやります。

UB-152撤廃後の試聴2014/02/04 19:00

-2日目-
○「La Spagna」(SACD)
当日よりも高域、低域共に伸びています。高域が伸びた代償か、僅かですがシャリシャリした感じが付きまといますかね。14トラックのハープシコードや鉄琴の透明感や切れ味は申し分無いんですが。19トラックの鉄琴も文句無し。25トラックの鈴は昨日より明らかに切れが増しています。

○「竹竹」
低域の芯が硬くなってきました。瞬発力がアップしてきたのかな?マリンバも硬く引き締まって良い感じです。8トラックのビビり具合も良い感じです。(笑)

もうちょっとエージングかな。

-3日目-
2日目の試聴で「バイアス電圧が下がっている?」と感じたので、しっかりヒートアップさせてから計測すると、左chが22.0mVに下がってました。右chは23.3mVで問題無かったんですが・・・。
自作ブリッジFREDは異常な発熱も無く、問題無い様です。

○「La Spagna」(SACD)
高域のシャリシャリ感は解消、周波数レンジ拡大は間違い無い様で、3トラックの冒頭から部屋のビビり音が出る様になりました(分かりやすい!)。リコーダーは明るくシャープ、ハープシコードの高域も同様です。鉄琴や鈴の切れ、鮮やかさも文句無し。音場の透明感が増す(背景ノイズ減?)ってのは良いですね。

○「竹竹」
マリンバのコロコロする感じ(硬質感がある)がGood。低域の重量感アップも確認出来ましたし、クールでシャープな切れ味は素晴らしい!本当に何も無い空間が静かになりました。

いや~、周波数レンジ拡大、ますますクールでクリアでシャープ、良い音に大満足です。(^o^)

ついでにADも聴いてみます。
MCトランス、P-3G、針圧は1.90gでいってみます。

○BIS LP-225(B面)
針圧1.90gでも音が出た瞬間はハイ上がりに感じるくらい高域は伸びてます。ADの方がS/Nが悪いので、音場のスッキリ感は分かりにくいですが、「言われてみれば・・・」って感じですね。ドラムの低域「ブルブル」と言う様な音域で伸びを確認しました。ベルの透明感も素晴らしいです。

○「Viet-Nam」(B―2)
おぉっ、激烈サウンド復活!やはりエージング不足、バイアス電圧の調整がイマイチだった様ですね。もう言語道断空前絶後鎧袖一触焼肉定食咖哩南蛮西戎北狄東夷ですわ。(意味不明)
恐ろしいサウンドです・・・修行を積んだ長岡教徒以外は耐えられまいて。(笑)
汗かいた。(笑)

まだ若干エージングによる伸び代がありそうですが、今のところ大満足のウルトラハイスピードサウンドになりました(特にAD)。GT-CD1でもそうでしたが、30PRA20が目覚める迄には最低3日(数時間/日)はかかります。

ちょっとだけでも改善されたので、良かったです。

UB-152撤廃@4日目2014/02/08 19:00

書き忘れていましたが、電源基板はマジックリンできれいに洗い、サンハヤトの保護スプレーを吹き付けてピッカピカ。写真下がダイオード倍付け改造してある部分ですが、全然分からないくらいきれいに仕上げてもらってます。

ウォーミングアップで普通のCDを鳴らしていましたが、確実に音は良くなって、シャープでクリア。

試聴はADにしました。
MCトランス、P-3G、針圧は1.90g。

○BIS LP-225(B面)
高域がスカッと抜けてシャープでクリア、ベルの音は文句無し。逆回復時間の長いダイオードがいかに音を汚しているかが良く分かります。全くの私見ですが、ブリッジダイオードの様に速いとは言えない逆回復時間(400ns)であればSBDの方がマシ、2桁nsのFREDなら漏れ電流の多いSBDより良いのでは?

○BIS LP-142(B面)
最近聴いていない物から選んでみます。
FE103En-Sのコーンが怖いくらい前後に揺れます!こりゃ空振りしてますね。以前より「ドスドス」と言う様な音は良く出ていますが、スーパースワンではちょいと無理かなぁ。環境音まで良く聴き取れて音も良いんですが、もう少し低域が伸びないと面白くないかな。

○「アラブ=アンダルシアの音楽」(HM 389)
中古なので盤に問題があるかも知れませんが、CDに比べて細身で若干高域が歪みっぽく、ADの方が落ちますね。低域の伸び、締まりは問題ありません。CDでビシビシ来る楽器の音もちょいと歪みっぽいです。やっぱり盤のコンディションが良くないのかな?「水チョロチョロ」はOK。

○「バッハ/オルガン曲集」(PHILIPS 412 776-1)
A級外盤かどうかは忘れましたが、明るくシャープで切れ込みも良く、中高域のクリアさが良いです。LP-142とか、こう言う曲を聴くと、スーパーウーファーが欲しくなるんですよね。置場所が無いのでどうしようもありませんが。

ん~、「Viet-Nam」の激烈サウンドを聴いてしまうと、少々の録音では驚かなくなりますね。(笑)
とりあえず、B-2102の音質は半歩前進したって事で。

UB-152撤廃@6日目2014/02/09 19:00

以前オーディオ雑誌に紹介されていた、定在波対策に効果があると言う「モリモトディフューザー」を気になる場所に2個貼り付けてみたので、多分効果は無いだろうと思いつつ聴いてみます。

○「La Folia」
UB-152の交換当日に聴いてからわざと外していましたが、分離が良好で、低域が良く伸びて力強く、高域がクリアにスカッと抜けているのが良く分かります。文字どおり「ハードでシャープでダイナミック」です。爆竹の音は文句無し、鐘の鮮やかさも良いです。

○「輪廻交響楽」
冒頭の「ダダーン」はCD-S2000をFRED化した時より落ちますが、伸びてはいますね。声の鋭さはアップして、「Viet-Nam」の様にビシビシ来ます。2トラックのお鈴も結構ビリビリ来ますね。4トラックのジェゴクはあまり変化無し・・・CD-S2000にFREDが使えていればなぁ。中高域の「竹の艶」が良くなった感じがします。ガムランはハードでシャープでクリアで文句無し。実はもっとうるさく感じるかと思っていたので、この音には一安心。うるさく感じるのは歪みが多いからなんでしょうか?拍子木のぶちかましは前代未聞のシャープさとクリアさで、素材の硬さが上がった様な感じです。

○「竹竹」
エージングの終了確認で聴いてみます。
ん?低音の締まりが良くなっている?こんなもんだった様な気もしますが。8トラックを聴くと・・・こんなもんでした。(^^;

UB-152のFRED化後の音質を半歩前進と言いましたが、オマケして一歩前進でいいかも知れません。全体的に音が良くなりましたし、周波数レンジ拡大、音場の静粛性アップ(変な表現ですが)の合わせ技で。
ハイ上がりになる様だとバイアス電圧アップも考えていましたが、必要無さそうで一安心です。

モリモトディフューザー・・・フェルトでも貼った方が効きそう?(^^;

スピーカーケーブルの制震2014/02/15 19:00

CD-S2000~B-2102間のFケーブルをフェルトで巻いて制震すると、高域の刺々しさが無くなって音が良くなったので、「スピーカーケーブルもフェルトで制震してやると音が良くなるかも」と思い、やってみる事にしました。

現状(写真左上)はスーパースワン本体に沿ってケーブルを這わせ、振動の激しいであろうボディ部分に接触しないようスポンジゴムで浮かせ、上から袋に入れた廃活字(鉛)で押さえ付けていました。これをFケーブルと同じ様にフェルトで巻いて結束バンドで縛ってみました。スピーカーケーブルは富士電線の5.5スケアVCTです。
追加対策でターミナル部分にスポンジゴムを挟み込んで制震。(右上)

早速試聴。

○「La Spagna」(SACD)
悪くはないんですが、中高域のある特定範囲がモヤモヤしてちょっと違和感。
ターミナル部分のスポンジゴムを触ってみると、結構振動を伝えている!外すと・・・違和感は無くなってスッキリしました。フェルト巻の方は、スポンジゴムを敷いていた時と比べて悪くは無さそうですが、巻く範囲をもう少し広げたいかな。
試しにフェルト巻ケーブルを押さえている重り(廃活字)を取ると高域が明るくなるので、フェルトだけでは震動の遮断がイマイチと思い、スーパースワン本体に着地する部分にスポンジゴムを敷き、フェルト巻ケーブルを載せて重りで押さえると、これが一番良さそう。
微妙なものですねぇ。

○「竹竹」
フェルトを巻いた方が低域が引き締まってスピード感がアップするかな。「ボワン」が「ボッ」になる感じです、大げさに言えば。まぁ、実際は微妙な変化ですけどね。

ケーブル等が落ち着いて来たら、改めて試聴しましょう。

ケーブルの制震 第2案2014/02/16 19:00

しばらく聴こうかと思っていましたが、「震動源から浮かせた方が良いかも知れない」と思い、今度は震動源であるスーパースワンのヘッド側に触れない様にしてフェルトを巻き付け、胴体側は廃活字を入れたポリ袋に着地させます。

○「La Spagna」(SACD)
ん~、この方式が一番自然かな。余分な色付けが無くてクリアになる感じです。ハープシコードや鉄琴の高域は、透明があってシャープで良いです。鈴も大変鮮烈でよろしいです。ピアニシモで鳴る鉄琴は歪み少なく、クリアでシャープ。
マグネットを追加していて磁気漏洩がやたら大きいので、ヘッド周辺でのケーブル振動は信号を汚しそう。そう考えると、芯線の露出は極力短い方が良さそうです。切り詰めなきゃね。
8スケアVCTに交換すると同じ様な効果が望めるんでしょうけど、取り扱いが面倒過ぎますし。

○「竹竹」
やっぱりこの方式が良さそうですね。クリアでシャープ、低域のスピード感抜群です。高域の伸びと切れも問題ありません。これは良い音が出てますね、つい聴き入ってしまいました。

フェルト巻の長さを増やすとスーパースワン本体に接触するし、あまり欲張らない方が良いのかな?それにしても、スーパースワン本体に接触させずに宙ぶらりんの方が良いとはね・・・いかに振動が音を汚しているかって事でしょう。

2ウェイ以上のスピーカーキャビネット内にネットワークがある場合、振動で相当音に影響がある様な気がします。長岡式スピーカーでも、スピーカー本体の上にネットワークを置くよりも、振動対策をした物の上にネットワークを置いて、そこからスピーカーケーブルを這わせた方が良いのでは?

ケーブルの制震 追加2014/02/17 19:00

追加の振動対策として被覆を剥いた部分を切り詰め、ついでに銅箔テープ巻で磁気シールド。まぁ、内部配線の方がはるかに影響は大きいでしょうけど、気休めってことで。ショート防止とダンピングを兼ねて熱収縮チューブで被覆。

確認も兼ねて試聴しました。

○「La Folia」
低域は良く伸びますし、高域に違和感も無く、特に問題無さそう。中域の弦の音が聴き取りやすくなってますし、音像のリアルさも良いです。やっぱりケーブルを振動源に這わせるのはダメみたいですね。爆竹が今までより右に寄るのはなぜ?

ここでADに変更。
MCトランス、P-3G、針圧は1.90g。
MCトランス入力のノイズは相変わらずですねぇ。トランスケースのアースの取り方を変えてみましょうか・・・。

○BIS LP-225(B面)
歪み感が少なくなってスムーズ、UB-152のFRED化効果も手伝って、低域は良く伸びています。ドラムの「ブルブル~」って余韻が良く出ています。ベルもクリアでシャープ、女声ヴォーカルのエコー成分が良く伸びます。

○「Viet-Nam」(A面)
恐怖の時間がやってまいりました。(笑)
「ボッボッ」と言う盤面由来のノイズまで良く出てますね。(苦笑)
超過激サウンドですが、音場の透明度アップ、歪み感減で音色に艶が乗る感じ。音が身軽になりましたね、パッと出てパッと消えます。ドラムも余計な音は出ません。しかしまぁ、拍子木の光速音波??には参ります。耳が持たんわ。汗出るし。(笑)

○「シューベルト/鱒」(5楽章)
中低域が良く出てバランスが安定、加えて高域の伸びと切れは申し分無し。ダイオード交換で本当にハードでシャープでダイナミック、クリアでクールなハイスピードサウンドになりました(B-2102とPRA-2000ZR併せて)。スカッと空が晴れ渡った感じですかね。

フェルト、延長しようかなぁ。

ノイズ対策と整備2014/02/22 19:00

1.MCトランスのノイズ対策
色々やっても完全解決に至らないMCトランスのノイズ、某所に聞いてみたところ「アースを銅線で取ると良いかもよ」との事だったので、手持ちの0.55mm銅線でやり直してみました。ショート防止で熱収縮チューブで被覆してあります。
これでダメだったら諦めですね・・・。なんでノイズが突然出だしたのかが最大の謎。

2.抵抗を換えてみる
通常であれば抵抗はほぼ交換の必要は無いと思いますが、もう30年近く経過した機体でもありますし、お試しで一部の抵抗を交換してみました。フォノ入力の基板を見てみると、13kΩの抵抗が4本パラで入っている部分があり、「抵抗の容量を上げるために4本パラ?重要部分?」と思い、音が通る部分では無さそうですが、お試しで交換してみました。共立電子の店舗限定で売っていた、パナソニック製の抵抗を試用。
横にある8pFのセラコン?も交換したいんですが、良さそうなスチロールコンデンサーやディップマイカが売っていないので保留中です。

3.調整ポイントの探索
プリアンプ部分のオフセット調整、PreOutで電圧を測定してもDCサーボが掛かっている様で調整出来ないので、基板上で調整ポイントを探ってみました。
その前にダメ元でDENONにメールを出して調整ポイントを聞いてみたんですが、「修理に関する情報は社内規定により公開していない」と言われてしまい、やっぱりダメでした。風の噂によると(大人の事情で)、サービス部門はあまり褒められたもんじゃないそうです。まぁ、今はどこのサービス部門もデタラメなところが多いとは思いますけど・・・。

仕方無いので自力解決を目指して基板のシルク印刷を観察、「DENONのサービスマンが調整する場合でも、何らかの目印はあるはず!」と思って探してみると、赤白の配線の根元に緑色の●で囲まれた部分がある事に気付きました。この部分にテスターを当て、半固定抵抗を回してみると、半固定抵抗の回転に連動して電圧値が動くではありませんか!0Vに調整も出来ます!これで当たりかも!と思ってPreOutの電圧を測ってみると・・・やっぱり変わらず。そりゃそうでしょうね、DCサーボの調整は他の部分のパーツで調整されているのかも知れません。ともあれ、プリアンプ部のオフセット調整は出来た(たぶん)と言う事にしておきましょう。

Lch:1.7mV、Rch:-4.0mVのDCが出ていますが、これ位だったら試聴は何とか出来そうです。久々にPRA-2000ZRをプリアンプとして使ってみましょう。

復活試聴2014/02/23 19:00

写真はプリアンプ部分に取り付けたブリッジFRED。異常発熱等の問題は無いようです。

試聴はMCトランス使用、P-3G、針圧は1.90g。
まずはいつも通りフォノイコライザーとして使い、4本パラの抵抗を交換した変化をチェック。

○BIS LP-225(B面)
んー・・・同じですね、音が変わった様には思えません。高域の抜けが良くなった様な気もしますが、誤差範囲かな。有意差無し。
悪くなっていないので、よしとしましょう。

ここでプリアウトからB-2102の可変入力に入れて、音質差を検討します。
(PRA-2000ZRのボリューム位置は12時)

やや大人しく、高域の抜けが鈍ってマイルドになりますが、オリジナルからは大幅改善!やはりVコンは撤去、UB-152はFRED化して然るべきですね!
恐怖の「ボッボッ!」も出ませんし、B-2102の固定入力に入れてみましょう。

かなり改善されてはいますが、RecOut→B-2102の可変入力には負けますね。鮮度低下、まったり、情報量減、見通しの良くなった音場に薄く霧がかかる感じ。フォノイコライザー最優先で、あっちこっち配線を引っ張り回した結果ですかね。それでもオリジナルに比べればかなりの改善なので、UB-152とVコンは本当にダメですわ。因みに、FETはμPA68HAを使ってます。

○「Viet-Nam」(B面)
やっぱりRecOutに比べると、詰まった感じ、情報量減でベターっとした感じになるのは否めないですね。高域のシャープさや立ち上がりの良さはなかなかですが、生々しさ(鮮度)が落ちるのは痛いです。激烈サウンドが「激」くらいになります。
途中でRecOut→B-2102の可変入力に戻すと、パッと目の前が晴れる感じがしますね。激烈サウンド復活、ウルトラハイスピード、凄いわ。本当に「修行を積んだ長岡マニア」以外には耐えられないでしょう。(笑)

色々と文句を書いてはいますが、オリジナルに比べて大幅クオリティアップは間違いないです。UB-152とVコンのお陰でドロドロ、ふん詰まりになってましたね。「何とか使える」レベルになってくれたのは嬉しい限りです。
・・・使わないけど。(^^;

フォノイコライザー最優先で作られているため、プリアンプ機能はオマケとして考えた方が良さそう。PHONO入力からRecOutまでは最短距離で配線されていますが、PreOutはRecOutから配線を引っ張り回し、あっち行ってこっち来てって感じで音質劣化が大きいです。残念ながら、アキュフェーズのプリアンプには到底及びませんね。