ヴァント ラストレコーディング2014/04/26 19:30

WAND
買うまでも無いけどたまには聴きたい曲があって、レンタルCDを検索していたら、珍しく「ヴァント指揮 北ドイツ放送交響楽団 シューベルト交響曲第5番&ブルックナー交響曲第4番」(SONY SICC10141:SACD)と言う硬派な?タイトルがあり、「どこかで聴いた事がある様な・・・」と思いつつ借りてみました。レンタル料金なんて安いもんですし。

好きなブルックナーから聴いてみましたが、録音・演奏共に文句無し!「でもどこかで聴いた事がある」と思ってCDラックを探してみたら、全く同じタイトルがRCA Victor(74321 93041 2:CD)でありました。なぜかシューベルトコーナーに入れてあったので、気付きませんでした。RCA盤はヴァントのインタビューが収録されていますが、SONY盤には無し。権利関係でRCAにしかCD化が許可されていないのかな?この演奏、RCAがSONYに吸収合併されて、SONYがリマスターしてSACD化しみたいですね。

改めてRCA盤を聴いてみると、音が全然違う!RCA盤は音が縮こまってレンジが狭く、硬く、伸びが無い。SONY盤は低域が良く伸びていますし、SACDレイヤーは中低域がたっぷり出ていて低歪み。CDレイヤーはちょっとざらつきますけど、高域はかえって明るくなるような感じです。全く同一のライブ録音ですが、1楽章冒頭部コントラバスのトレモロの重量感等、音は全然違います。SONY盤でないと演奏の真意は伝わって来ません。RCA盤は「こりゃダメだ」と思ってシューベルトのコーナーに放り込んだのかな。

ブルックナーの4番はヴァント ベルリンフィル(BMG BVCC-34002)が一番のお気に入りでしたが、今回借りたCDが逆転しました。5番はBMG盤(SACD)がお気に入りなんですが、SACD化しても音質はイマイチなので、SONYがリマスタリングして出してくれれば音が良くなったりして・・・。何でこんなに差があるのか、教えて欲しいところです。「DSD最新リマスタリング」が効いている?