MOS-FET2006/07/01 19:00

個人的にMOS-FETはやや硬質でシャープ、高域の伸びが命だと思っていますけど、サンスイのMOS-FETアンプのような古くなってしまったものが一体どの程度の音を出しているのか、ちょっと疑問に思います。ネットオークションでもMOS-FETアンプが取り引きされていますが、色々聞いた話を考え合わせてみると、全く整備をしていないアンプがMOS-FET本来の音を出しているとは思えないですね。

よく言われるのが「MOSアンプは低音が弱い」ってことですけど、長岡先生の「B-2103は超低域が弱い」って言う評論記事が一人歩きしているんじゃないでしょうか?方舟で再生される音量は、マンションや密集した一軒家なら必ず苦情が来るレベルで、そのくらいの大音量であれば超低域でドライブ能力が不足すると言うことも分かりますが、一般の民家で使ってそんなことが分かるのかどうか、私は疑問に思います。まぁ、超低能率スピーカーの重いコーンを無理矢理ドライブさせるのなら話は別かも知れませんが。それよりも部屋の遮音、ピンコードやアンプ自体のコンディションの方に問題があるような気がしますけどねぇ。

書き忘れましたけど、ベースがプラスチックのRCA入力端子にアルコール(イソプロピルアルコール)が入った接点復活剤をぶっかけると、プラスチックが侵されて必ずバキッと割れるそうです。私も接点復活剤は効かないくせに害が大きいので嫌いなんですが、やっぱり実害が出るようですね。実際に修理中のアンプを見せてもらいましたが、プラスチックが割れてしまって入力端子がグラグラでした。スティック状のクリーナーに接点復活剤(洗浄剤)を付けて掃除するのは構わないとのこと。私の愛用品、SETTEN No.1は問題ないとのことでした。スプレーでシューは厳禁です。

色々と試聴中2006/07/02 19:00

B-2102 MOS Vintageのエージングが少し進み、やっと高域にMOS-FETらしい切れ、歪みのない清澄さ、金粉をまき散らすような華麗さが出てきたので(ありがとう!サンスイ大阪!&くたばれ!某所!)、PRA-2000ZRが完調とは言えませんが、かなり回復したこともあって、久し振りにアナログディスクをかけてみました。

PRA-2000ZRが不調の時は、どうも中低域が薄くてMC-L1000の針圧を1.55gにして、悪いなりに何とかバランスを取っていましたが、修理後は中域が出過ぎてごっつい変な音になってしまいました。そこで針圧を1.50g、1.45gと下げてみましたが、1.45gくらいがいいようです。MC-L1000買うんだったら針圧計買うべきでした。まぁ、買っていたとしても、狂っちゃって使い物にならなかったかも知れませんけどね。ウォーミングアップにどうでもいいAD(カラヤンのベートーヴェン)を1時間近くかけてから前記の針圧調整を行い、試聴しました。

試聴用ADは「La Spagna」と「Viet-Nam」(写真)。写真を見て「おっ」と思った人は、かなりの長岡信者かも知れません。(?)
La Spagnaが音のバランスも良く、快調に鳴っているところを見る(聴く?)と、『MC-L1000がダンパー硬化でもう使えない』と思っていたのはPRA-2000ZRに問題があったみたい。(^^ゞ 思い切ってトランジスタとかも換えた方がいいのかな?La Spagnaは「長岡鉄男の外盤A級セレクション」1巻38ページに載っているので持っている方はそれを参照してもらうとして、長岡先生お奨め以外では2枚目の終わりから2曲目、ムチのビシーッ!という音も必聴です。トランジェントの悪い装置(特に高域)だと、1発目のビシーッ!でビックリしません(おい)。修理前のB-2102とAU-α607KXが同じくらいのレベルで、角が丸まると言うか、音が炸裂する勢いが全然違います。(スピード感っちゅうやつですね)

さて、Viet-Nam。こちらは2巻の158ページ参照です。まず、長岡先生の批評を書いておくと「録音はfレンジ、Dレンジとも広大、歪みゼロ、透明度最高、トランジェントは前代未聞、古今未曾有。ボリュームを上げて聴くと、超音速の衝撃波が鼓膜を直撃、しばらくは茫然自失の状態になる」。
実はこのAD、スーパースワン導入前に買っていたので、それまで使っていたONKYOのMONITOR500ではイマイチそれが実感出来ず、スーパースワンを導入した時にはPRA-2000ZRが腐ってしまっていて、真価を発揮していなかったんです。今回はPRA-2000ZRがどのくらい回復しているのか分からない状態ですが、耳が痛くなりました。(^▽^;) 人間ってある一定レベル以上の炸裂音を受けると耳にリミッターが掛かりますよね?リミッター掛かりまくりでした。いやぁ〜こりゃすごいADです。楽器の材質感、鋭いトランジェントがしっかり記録されていて歪みが無く、それでいて細かい音まで良く拾われていて、音だけなら『CDなんて要らない』と思いました。そう言う私は便利さに負けて99.9%はCD聴いてますけど・・・。このADを聴いていると、さしものGT-CD1もなまくらに思えてきます。

B-2102はエージング完了までもうちょっとかかりそうかな。
PRA-2000ZR、トランジスタ交換、交換、交換・・・。(脳内エコー)

B-2102裏情報?2006/07/04 19:00

サンスイ大阪で教えてもらいました。

○音声を入力したままの状態で電源を入れない
電源オン→プロテクト解除となった時、いきなり音が出るような状態だと、スピーカーからの逆起電力でトランジスタにダメージを与えるんだそうです。
私はウォームアップしてからしか音を出さないので、大丈夫かなと。

○セレクターを切り替えた時のノイズ
よく、このアンプのセレクターにはガリがあると言われていますが、セレクターを切り替えた時に出る音が「ガリガリ」「ザリザリ」といった音ではなくて、「ボッ」というような大きな音が出る場合は、HOTとCOLD間の調整が狂ってきている可能性があります。これはサンスイ大阪で教えてもらった必殺調整法で調整すると調整しやすいようです。

ぼちぼち底をつきそうな部品も出てきているので、本格的なオーバーホールをお考えの方はお早めにサンスイ大阪まで、ってことでした。「この記事見て電話しました」って言ったら、「あっそ」って言ってもらえるでしょう。(おい)
MOS-FET以外は何とかなりそうなので、使い続けたい方は今の内ですよ。

サンスイアンプおまけ情報2006/07/05 19:00

手持ちのAU-α607KXの怪しい部分の写真もサンスイ大阪に持って行って診断してもらいました。

まず左上の焦げまくっているダイオードが付いている付近の基板についてですが、ここは大電流が流れる部分なので、トラブルがあったとかそういう事ではなくて、劣化しやすいんだそうです。対策は一度ハンダを取って、ダイオードの足と基板をアルコール等でフキフキしてから付け直すと良いそうです(この部分の処置は正解でした)。実際、ちょっとだけ音は良くなりましたしね。

要交換部品は丸で囲んだ部分のトランジスタで、電解コンデンサは交換するほど劣化するものではないと言うことでした。交換しなくて良かった・・・電解コンデンサ。要交換のトランジスタ、もらっちゃいました(ありがとう!サンスイ大阪!!)。計画中のことが一段落したらやってみようと思ってます。

無謀かなぁ・・・2006/07/06 19:00

この間試聴したADの音が非常に良かったのと、サンスイ大阪で教えてもらった劣化するトランジスタが、もしかしてPRA-2000ZRに使われていないか、使われていたとしたら、交換すればもっと音が良くなるんじゃないか、ということで早速開腹。・・・使われてました。(=_=)

そのトランジスタだけ交換しようかと思いましたが、基板は全体的にこんがり焼けていて、全体的にトランジスタが熱で劣化していそうな感じ。どうするか散々考えましたが、ここはイチかバチか、100%自己責任ってことで、トランジスタを全交換することにしました。お約束ですが予算の関係でMCヘッドアンプ入力だけやってみます。MMとMCトランスは使わないしね。発熱がうっとおしいので、電源供給を切ろうかとも思ってますし。

え〜っと、値段を計算したら・・・2,000円強。これくらいなら失敗しても許せるか。
ってことで、トランジスタを発注しました。どうなることやら。

オーバーホール費用2006/07/07 19:00

B-2102 MOS Vintageのオーバーホール費用(推定ですが)を参考までに。

MOS-FET:33,280円(16個) これは在庫無し。オークションには出てますね。
ダイオード:6,760円(8個)
トランジスタ:14,300円(34個)

費用がかさんだ部品はこれくらいで、他はそんなに高額な交換部品はありませんでした。交換したいのであれば、電解コンデンサとスピーカーリレーは持ち込んだ方が安いでしょう。リレーはオムロン製になりますけど音は問題ありません。これにハンダやり直し、調整などの工賃が3万円ほど。状態にもよるでしょうけど、総額で数万円ってところでしょうか。

ダイオードの在庫がもう数えるほどしかないので(実際見ました)、早い者勝ちかも知れませんね。メーカー(日本インター)にももう無いそうです。トランジスタは新しい物が付くので、音がより良くなるかも知れませんよ。

大きな声では言えませんが(小さな声では聞こえません)、某所で私のB-2102の修理を担当した人物、結構「ご活躍」らしいですよ。誰がどう言うたということは言えませんが、あの名前と修理者コードはよく問題を起こしているらしい。お持ちのサンスイ商品を某所で修理していたら、修理者名とコードを確認した方がいいかも知れません。何されているか分かったもんじゃない。( ̄З ̄)

トランジスタ交換に挑戦2006/07/08 19:00

業者の対応が早くてもう部品が届いたので早速交換。日本橋で鉛フリーの銀入りハンダも買ってきました。

写真左上は電解コンデンサを交換しただけの状態。中くらいのトランジスタの背面が錆びまくりで、全てのトランジスタの足元は基板が焼けまくり。20年前のトランジスタですから壊れずによく働いてくれているもんです。

写真左下はトランジスタを取り外して基板を掃除しているところ。ハンダのヤニやらで黒〜くなってしまってます。もちろん裏面も掃除しました。

写真右上は交換後。ピッカピカですね。発熱対策でトランジスタが直立するようにして、重ならないよう気を付けました。その下は交換したトランジスタ。

音が出るかどうか確認してみましたが、特に問題ないようです。
しばらくはエージングです。結果が良ければフラットアンプもやろうかなぁ。

早速試聴2006/07/09 19:00

本当はもっとエージングに時間をかけるべきなんでしょうけど、気になって仕方ないので試聴してみました。

エージング開始直後は『あれれ?何だか音のバランスが左に寄っているぞ?』と思ってかなりあせりましたが、半日以上電源入れっぱなしで放っておいたら『ちょっと左のレベルが高いかな?』くらいになりました。まぁ、気のせいかも知れませんし(そうか?)、他に原因があるのかも・・・。

交換したトランジスタとオリジナルではランクが違うようなので、ちょっと不安になってます。左右で違いは無いんですが、増幅率が違う物を付けて大丈夫なんだろうか・・・。因みに、増幅率の記号はO<Y<GR<BL<Vとなっているそうです。

写真は例の「Viet-Nam」のジャケット裏面。
試聴結果は・・・全く問題ありませんでした。v(^o^) それどころか定位明快、楽器の材質感が手に取るように分かり、正にスピーカーを無視して展開される音像と音場にビックリ。薄皮が一枚剥がされたような感じです。「Viet-Nam」1枚通して初めて聴き入ってしまいました。もう目の前で演奏しているとしか思えない。気持ち悪いくらいリアルでした。まだ断言は出来ませんが、2,000円でこれだけ音が良くなるのならCPは高いですね。

副作用なのかどうかも分かりませんが、なぜかPHONO1〜3を切り替えると「ボッ」と言うノイズが・・・。(T_T) AUX、CD、TUNER間は何ともないのに、PHONOだけで出ます。何でだろう?REC OUTを使っているので、仕方ないことなのかも知れませんが。PRE OUTを使っていれば、自動的にミューティングがかかってカットされる音ですからねぇ。

しばらく様子を見て、音が変になったらトランジスタは元に戻します。

君子豹変2006/07/10 19:00

ネタが詰まりすぎててずいぶんと後回しになりましたが、でじちゅー内蔵のDVDレコーダーを買い換えました。本命はRDZ-D70だったんですが、予算の関係で(お約束)下位機種のRDZ-D50にしました。必要な機能はRDZ-D70と同じなので、特に問題ありません。

さて、問題の2パス再エンコード、全く問題ありませんでした。 そもそもおかしいのはパイオニアの方ですよ。どんなテレビにつなごうがダビングして映像の画面比が変わってしまうなんてあってはならないことですし、その製品の不具合を「使い方で何とかしろ」だの「2パス再エンコードを使うな」だの「ワイドテレビにつないで試せ」なんて言うのはナンセンス。自分でも認めている不具合だったら回収せんかい。こんな会社の製品なんて、怖くて買えませんわ。( ̄З ̄)

さらに初期設定やタイトルの編集、番組表の表示に放送局の選局、DVR-DT70ではもっさりとした動作でこちらの操作に動作が追い付けず、ボタンを押し過ぎてしまったり、予期しない動作になってしまったりと、かなりイライラさせられましたが、RDZ-D50は快適!サッサッサと動きます。DVR-DT70は明らかに処理容量が不足してますね。ホンマに使えないDVDレコーダーです。( ̄З ̄) ソニーのクロス・メディア・バーは使い慣れていることもあって快適やし、あまりの操作性の良さに驚いてしまいました。そうそう、HDDの記録領域をハイビジョンと通常放送とを分けて設定しなくていいのもいい。そんなもん別に分けんでもええやろ、ワケ分からん。( ̄З ̄)

DVR-510H、DVR-720Hとパイオニア党でしたがもうやんペ。製品悪いし、対応悪いし(DVR-510Hを買った時には良かったのに・・・)ってことで、ソニーに乗り替え決定です。パイオニアの製品は当分は買う気ないですね。今の心境では2度と買いたくありません。ま、編集機能だけはパイオニアが勝ってるけどね。動作もっさりだけど。

サッカーワールドカップの決勝戦は録画しました。2パス再エンコードのメリットを見せてもらいましょうか。

役立たずめ2006/07/11 19:00

事前にAV雑誌の記事を参考にしてDVR-DT70を買ったわけですが、私が体験したような不具合やら、動作ののろさを指摘するような内容は一切無く、やれ「番組表までハイビジョン」だの「さらに磨き上げられたGUI」だの「HDMI出力がどうのこうの」と、スポンサーであるクソパイオニアの代弁記事ばっかり。おまけに優秀機にまで選ばれてやがる。( ̄З ̄)

そりゃまぁ、ホームシアターのレコーダー兼プレーヤーとして使うのであればそこそこ使えるのかも知れませんが、そういう記事を書いている一般離れしたような連中の基準で物書いてええんか?DVDレコーダーなんですから、録画の基本性能や動作の速さを含めた操作性、使いやすさと言ったことにも評論を加えて然るべきちゃうんでしょうか?それをメーカーの顔色を横目で覗うようなバンザイ記事ばかり書き連ねるバンザイメディア、ハッキリ言って迷惑以外の何者でもない。頭に来たのでここんとこ全く買っていません。本屋でも売れ残ってました。ざまぁみろ。

一体何のためにそういう雑誌を作って売っているのか、根本的に考え直してもらいたいと思いますね。クソッタレが。( ̄З ̄)


ワールドカップの決勝を2パス再エンコードでDVDにムーブしてみました。
延長+PKで試合時間が長く、必死で要らないところをカットしまくってやっと3時間/DVDに収めてダビング、画質をチェックしてみましたが・・・やっぱりイマイチ。静止画はまずまずですけど、人間が動いたり、紙吹雪が舞うとモスキート&ブロックノイズ出まくり。モスキートノイズの方がひどいかな。やっぱり3時間/DVDでは苦しい。クソコピーワンスなので「汚かったからやり直そう」ってワケにもいかないからもうしょうがない。CPRMはうっとおしいから止めてくれ!ハイビジョンそのままの画質で残せるわけでもないのに、なんで1回だけコピー可なんじゃ。( ̄З ̄)