G5PA-28-MC2017/02/01 19:00

G5PA-28-MC
A-10IIやB-2102のリレーを弄っていて、PMA-390SEに付いているオムロン G5PA-28-MCってどんなリレーなんだろうと思って調べたんですが、日本語の資料全く無し、オムロン公式サイトにも記載無し、生産完了品リストにも無し・・・何だこりゃ?(おまけに中国製だし)

英語のデータシートを拾って見てみたら、クロスバー接点のリレーとかで、またまた何だこりゃ?調べてみたら、画像左上の様に接触面積を小さくして、接点の信頼性を高めたリレーなんだとか。用途としては微弱電流用と書いてあるんですが、それってスピーカーリレーとしてはどうなんだろう?微弱電流用なら増幅前の段階で使うんじゃないんですかねぇ。

クロスバー接点を調べていたら、A-10IIに使われていたDEC DH2THがそれだと判明、過去の画像を調べたら、確かに接点が三角形になって接触面積を減らして信頼性を確保しているみたい。しかも片方が二股になって、クロスバーツイン接点になってますね。写真の接点は焦げまくってますが、こんな接触面積の小さいリレーって、スピーカーリレーには向いてないんじゃないかと言う疑問が・・・。G2R-2Aの写真と比べれば、接触面積の小ささが良く分かります。

そこで代替品を調べたんですが全く資料無し。(=_=)
困った時の主治医頼みでお伺いを立てると、OEG OSA-SS-224DM3で代替出来るらしいんですが、調べてみても取り扱っているショップ無し。OSA-SS-224DM3の互換品で、ハ行で始まる某メーカーのリレーがあるんですが、業界では「あのリレー、2~3年で音切れしちゃってダメだよね~」と言うイマイチな物品。金クラッド接点は良さそうですが、良いのはスペックだけらしいです。

考えましたが、大きさが5ミリ大きくてそのままでは付かない、主治医お勧めのオムロン G2R-2A4を無理やりブチ込もうかと。クロスバー接点じゃないし、容量もこちらの方が大きいので音が良くなりそうですし。

○参考ページ
http://www.matsuo-ele.com/products/060_tech_tps_06.html
http://www.fa.omron.co.jp/guide/faq/detail/faq02783.html
https://www3.panasonic.biz/ac/j/control/relay/cautions_use/index.jsp

無理やりブチ込む! (^^;2017/02/03 19:00

リレー
注文していたリレーが到着しました。
左から標準装備のG5PA-28-MC、G2R-2A4、G2R-2Aですが、PMA-390SEのリレーはコイル作動電圧が12Vなので、他のアンプと共用出来ないのが残念。生産国は左から中国、日本、マレーシアで、G2R-2A4が日本製なのにビックリ!これだけでも使う価値あり?

取り付け方法ですが・・・
○リレーの足にスズメッキ線をハンダ付けする
○ハンダ付けの熱で溶けてもポロッと外れない様、熱収縮チューブを巻く
○10mm厚スポンジゴムで「袴」を作る
○コイルの足を5mm分折り曲げて、スポンジゴムの上に取り付ける
リレーの横にあるダイオードにスポンジゴムが被りますが、そんなに発熱しないから燃えたりはしないでしょう。スポンジゴム無しで宙ぶらりんだと音質に良くないでしょうし、ハンダ付けの熱を吸ってくれるので一石二鳥かな。スズメッキ線で延長したら音質に影響が?と思いそうですが、基板上でも細いジャンパー線が入っていますし、ハンダ付けしてあるので影響無しと考えます。

で、PMA-390SEのパワーアンプ部にはシルミックが使われていて文句無しなんですが、おまけ程度のフォノイコライザー、コントロールアンプ部にはKoshin(台湾製らしい)が使われているので、手持ちの中古パーツで代替出来る物は交換しました。と言っても、フォノイコライザーの電源と良く分かんない部分の2ヶ所だけでしたが。フォノイコライザーの電源には25V1000uFが付いていて、FineGoldの50V1000uFに換えたら3倍くらいの大きさになりました。(^^;

各パーツを交換、仮組み状態でリレーの動作確認・・・Bが無反応。○| ̄|_
またバラしてBのリレーを外すと、コイルのハンダ付けが取れてました。手で引っ張って取れない事を確認したんですが、付け方が悪かった?再度ハンダ付けしてから仮組み、リレーの動作確認、音声を入力して各chからの音声出力を確認・・・問題ありませんでした!良かった良かった。

試運転しながらバイアス電圧を確認、問題無い事を確認して完成です。
リレーの固定が直付けに比べれば不安定なので、リレー2個の頭に銅箔テープを渡して貼っておきました。

正に耳を疑うとはこの事2017/02/04 19:00

G5PA-28-MC
まぁ、リレーを取り替えたくらいでそんなには変わらないよなぁと思いつつ、テレビ番組を流して2時間ほどエージング、クリアになってレンジが広くなったかなと思いつつ、「ガールズ&パンツァー 劇場版」(BD)で試聴してみました。
因みにこのBD、画質はアニメ絵としてはSクラス、音質は若干ハイ上がりでAクラス、サラウンドはおまけしてSクラス。

冒頭のエンジン音と台詞で音量を設定、「やっぱそんなに音は変わらんかなぁ」と思っていたら、最初の「ドーン!」でぶったまげました!音量の位置はリレー交換前と同じはずなのに、ぶっ飛ぶほどの大音量!ビックリして音量を絞りましたが、低域の馬力アップ!超アップ!すんごいアップ!クリアになって周波数レンジの拡大も確認、剛性感もアップ、気になっていた高域のチリチリ感が減少、音像も小さく引き締まって定位向上。あまりの音質向上に茫然自失、「雪の進軍」の所で感激して泣いちゃいましたよ。本当に涙が出ました。カール600mm自走臼砲の着弾音は周波数がサブウーファー担当領域に入るのか効果半減程度。その他の「ドーン!」「カーン!」「シュッ!」は凄いの一言!観覧車の「ガコンガコン」とか、ワイヤーが千切れて乱れ飛ぶ音も良くなってます。

何なんだ、これは・・・。( ̄▽ ̄;)

作動不良が出た時のために取っておくかと思っていた純正のG5PA-28-MC、こんなに音質差があっては話にならん!って事で、ノコギリでぶった切って開封。接点を見てみると、焦げたりはしていませんが小さい!データシートには「クロスバー接点」と書いてありましたが、ぱっと見は普通の接点。よくよく見てみると押し付ける側がかまぼこ形になっている様に見えますが・・・これがクロスバー形状接点なのか?

音質的にはリレーの容量不足でPMA-390SEのスピーカー出力にリミッターが掛かっていた様な感じ。聴感から診断すると、フルパワーの80%ってところでしょうか。ミニコンポの小さなスピーカーを使って小音量で鳴らすのには何の問題もありませんが、「オーディオ」と呼称される物に繋いでバンバン鳴らすのであれば実力を発揮出来ません。リレーが足枷になってます。

でも、オーディオのスピーカー如きでそんな大電流が流れるかぁ?と思って主治医に相談してみたんですが、表示されているアンペア数は1極当たりの数値で、そんな大電流は流れないのでクロスバー接点で問題無し、むしろその方が接触状態が良くなって音質はクリアになるとの事。

G5PA-28-MCってリレーが変なだけなんだろうか?
深まる謎・・・。
まさか不良品だったとか・・・。( ̄- ̄;)

高域特性がイマイチになるSBD、音質の悪いスピーカーリレー、な~んか実力を発揮出来ない可哀想な機種ですね!リレーは上級機とのパワー差を誇張するために、音質がイマイチな機種をわざと使ってリミッターにしているんかと勘繰りたくなります。

ともかく、PMA-390Superが誕生しました!v(^o^)
或いはPMA-390SE(SpecialEdition、SuperiorEdition)か?
ウチのが世界ナンバー1やね!(親バカ)

バイ リレー ワイヤリング2017/02/05 19:00

やってる事はバイワイヤリングと同じ様なものですけどね・・・。(^^ゞ

現状はスピーカーAに凱旋門、Bにリアスピーカーを接続していますが、リレー交換で高音質化したとは言え、凱旋門とリアスピーカーでは音量が全然違って、Aの容量はギリギリ、Bは余裕綽々って事も考えられるので、スピーカーAB端子の一体化、つまりはリレーの並列使用になる様、配線を工夫してみました。

半分は実験なので、手持ちの物でお手軽に出来る方法を考えて、平端子(メス)を加工して電線を挟み込む様にし、片側にはスピーカーからの電線、もう片方にはスピーカー端子間を繋ぐ電線をハンダ付けしてみました。これをAB端子それぞれに接続して、A+Bで鳴らせばリレー2個を並列使用出来ると言う訳です。まぁ、ここまでせんでもええとは思うんですけどね。

当初はマイナスに繋ぐのは凱旋門からの1ヶ所だけで良いと思っていましたが、お試しって事でマイナスもAB両方に繋げてみます。但し、左右はまたぎません。写真に撮り忘れましたが、平端子は熱収縮チューブで絶縁して完成です。異様に太い5.5SQのケーブルターミネーターにもなって一石二鳥?

早速「ガールズ&パンツァー 劇場版」「INNOCENCE」「マトリックス リローデッド」で試聴してみましたが、低域の重量感がちょっとだけアップって感じで、電流量はG2R-2A4が1個でも十分ってところですね。やらなくても良かったとも言いますが。(^^;

リレー交換後のレンジ拡大の副作用として、凱旋門で使うとちょっとハイ上がり傾向なのが復活。しばらくは様子を見ようと思っていますが、パラ付けコンデンサーの見直しとか必要かもね。音が良くなった要らざる副作用?で、マトリックス リローデッドの音声はちょっとナローだなぁと思いました。

・・・音が良くなった理由が交換した電解コンデンサーだったら大笑いですが、まぁ~そりゃ無いでしょうね。こんな劇的には変わらんでしょう。

高音質化記念褒賞的改良2017/02/06 20:00

PMA-390SEトランス
リレー交換でやたらめったら音が良くなったご褒美?として、トランスに敷くゴム板をグレードアップする事にしました。前回はトランスの足の部分だけに3mm厚ゴム板を敷いていましたが、PRA-2000ZRに使って余ったゴム板を活用してトランス全体のサイズに拡大、ついでに0.1mm厚銅板も貼っちゃいます。

PMA-390SEはトランスの取り付け部分に盛り上がりがあり、間の谷になる部分は余っている5mm厚のスポンジゴムがピッタリだったのでこれで埋めます。その上にグレードアップしたゴム板を載せ・・・PRA-2000ZRでちょっと大きめに切ったために1ヶ所だけ角が欠けてしまいました。ん~、まぁ、ちょっとだけだから見なかった事にします!(おい)

取り付けてみたら、トランス底面と足の位置に段差があって、ゴム板がカマボコ状に曲がってしまうので、1mm厚のデスクマットを挟んでおきました。

なかなか良い感じです。(完全自己満足)

さて、今後の方針ですが、この状態でCD-S2000とスーパースワンを使って試聴、音質の問題点を洗い出し、対策を考えてみたいと思います。リレー交換で凱旋門で聴いてもぶっ飛ぶくらい良くなったので、メインシステムに組み込んでどんな音が出るか楽しみです。(^o^)

久々の試聴2017/02/07 19:30

PMA-390SE
PMA-390SEをメインシステムで聴くのは久し振り。
CD-S2000との接続は、VCTで作った自作ピンコードを使います。

さて、ウォームアップでCDを聴いていても、全く別次元の音質に唖然・・・。
CD入力、ソースダイレクトで試聴。

○「風韻」
「風来」のバスマリンバに驚き!A-10IIでもかくやと言う様な低音が出まくりで、部屋がビビりまくり!篠笛の抜けと切れ、滑らかさはもう一息ですが、B-2102と比べてって話ですから10万円超のアンプ?と思います。
「風声」の篠笛の切れはなかなかのもの、ピンポイント定位とエネルギー感はイマイチ。三十弦箏はちょっと軽くなりますが、まさかアンプがPMA-390SEとは誰も思わないでしょう。

○「竹竹」
あ~、やっぱり音色がちょっとざらつきますね。滑らかさはもう一息欲しい。低域は少し軽くなりますが、伸びと締まりはなかなか良いです!高域は凱旋門で聴くよりマシですが、確かにちょっとシャリシャリしますね。特定の周波数帯にピークがある様にも感じますし。しかしまぁ、ノーマルとは雲泥の差、月とスッポンです。
2トラックの鳥の声はちょっといがらっぽい。「ドドッ」は十分でしょう。

普通のCDも聴いてみましたが、やはり課題は高域の艶、情報量、滑らかさですかね。低域はこれだけ鳴れば大したもんです!
試しにソースダイレクトをオフにしてみましたが、音質傾向は変わりませんでした。

音質改善対策2017/02/09 20:00

PMA-390SE
○ボリューム本体の制震
まず高域がザラザラ、チリチリする感じについてですが、「どこかでこんな感じの音を聴いた覚えが・・・」と考えていたら、お試しでボリュームノブを外した時の高域の感じに似ている事に気付きました。

ボリューム本体周りを見てみると、コントロール基板から突き出した様な感じで取り付けられており、ボリューム基板を含めて宙ぶらりん状態。ボリューム本体にはブチルゴムが貼られたりして配慮が見られますが、突き出した基板の面積が結構大きくてこちらの影響が大きそう。

そこで、ボリューム基板下にスポンジゴム、ボリューム本体上とフロントパネルのひさし部分の間に、スポンジゴムを詰めまくって制震。これで手で触ってもぐらつきがほとんど無くなりました。

○パラ付けコンデンサーの見直し
音質改善策としてブロックコンデンサーにフィルムや電解をパラ付けしてきましたが、PMA-390SEにお金を掛けてもなぁと思い、手持ちのジャンクパーツの中からブツを選んできましたが、これだけ音が良くなったら投資する価値あり!って事で、「これにしたかった」と言うコンデンサーを買ってみました。

CD-S2000のカップリングで色々試してニチコンの電解はハイ上がり傾向が強く、エルナーのシルミックIIはオーソドックスな音質と思っていて、他のコンデンサーもエルナーだし、パラ付けコンデンサーも大人しめで高域に変な癖が出にくいと思われる、シルミックIIにしてみます。

容量ですが、今付いているのはFineGold 100V10uFで、ブロックコンデンサーの働きが増える方向で容量は減らしてみようかと。あちこち探してみたんですがシルミックIIを扱っているところが少なく、どこで買うのがお得かなと探していたら、オークションで「まぁ、こんなもんかな」ってブツがあったので購入しました。

買ったのはシルミックII 100V2.2uFで、これまではブロックコンデンサーに直付けしていましたが、毎回熱を入れるのも良くないよなぁと思い、せっかく用意されている?パラ付け用としか思えない空きスペースが基板にあるのでそれを利用します。表面パーツ間の隙間が凄く狭いので、あまり大きなコンデンサーは付けられないんですよね・・・。(裏に付けりゃぁ良いだけですが)

さぁて、どんな音になるかな?

リレーちゃうやん2017/02/10 19:55

TAPE MONITOR
A-10IIのスピーカーB音切れの件、Aで鳴らしていても音切れが発生したので、これはおかしいと思って各セレクターをガチャガチャやったら、TAPE MONITORの接触不良でした。配線をスピーカーBにつなぎ替えてもちゃんと音は出ました。

○| ̄|_

ダメだったリレーと違って歪み感が無く、音が良かったのでおかしいとは思っていたんですが、まさかセレクターの接触不良だったとは・・・。

対策後の試聴2017/02/10 20:00

パラ付けコンデンサー
パラ付けしたコンデンサーはこんな狭い場所に付いてます。

試運転で古~いニニ・ロッソのCDを聴いていましたが、音が全然違う!改めてやたら良くなってますね!

○「竹竹」
やっぱり中高域は若干ざらつきがあって解像度不足ですが、中低域の伸びと締まりは文句無し!冗談抜きでメインでも使えそう!マニアじゃなければこれで十二分!
2トラックの鳥の声は改善、めっちゃ改善!ほとんど違和感無し!評論家にブラインドテストで聴かせてやりたいですね。
B-2102との差は音像定位、高域の伸び、切れ、艶、透明感、歪みの少なさ、低域の締まりと全域のスピード感と言ったところ。まぁ、差が無かったら泣いちゃいますが。(笑)

○「風韻」
バスマリンバの量感は文句無し。篠笛は壮絶なまでの切れはありませんが、十分に合格レベル。三十弦箏の重量感もなかなか良いです。
気になっていた高域のチリチリ感は解消しましたね、全然問題ありません。

予想していたより若干大人し目の音になりましたが、ノーマル状態なら上級機に余裕で勝てる音質にビックリ。A-10IIも真っ青な音が出ています。これがこの機種の本来の実力ですわ。(^O^)

なんちゃらむんととか言って20万円で売ってやろうか。(笑)

凱旋門でも試聴2017/02/11 20:00

凱旋門
スーパースワンで聴いてもかなり良くなったので、期待して凱旋門でも試聴。

○ガールズ&パンツァー 劇場版
このディスクはやっぱりハイ上がり。これが改善されればなぁ・・・。
低域が太くなって砲撃の迫力アップ、カール600ミリ自走臼砲はド迫力!
チャプター16冒頭のBGMの重量感も凄い!この音は綴子大太鼓の様なでっかい和太鼓を叩いている様な感じで、低域のパワーアップが効いてます。

○イノセンス
エレベーターの重低音、銃撃音、扉のゴリゴリ音、ガイノイド製造ラインの「シュゴー!」もバッチリ。

○戦場のピアニスト
銃撃音、爆発音の立ち上がりや迫力アップ。サラウンドの定位も良くなっています。
画質に関しては、解像度が今となってはイマイチ。

○アイ・ロボット
久々に観る(聴く?)と、全然違いますね!このディスクは今でも優秀。サラウンドも良いです。

A-10IIがオールFRED化等で凄く良くなったので、凱旋門復帰案もあったんですが、BDZ-AX1000を使うとスペースが苦しいし、スピーカーBのリレーも交換しなきゃならんしで二の足を踏んでいましたが、PMA-390SEの超高音質化で復帰は無くなりました。これだけ音が良くなると、簡易PCオーディオ(PC→HDMI→テレビ→アナログ音声→PMA-390SE)としても使えます。

スピーカーリレー以前で音が変わっていたのなら、サブウーファーのセッティングが変わりそうですが、今のところセッティングを変える必要は感じていません。なので、スピーカーリレーの効果だと思われます、たぶん。(^^;